介護保険貸与での見守りカメラ、正確な区分名は「認知症老人徘徊感知機器」になります。
ある居宅介護支援事業所で当ブログが扱っている見守りカメラをケアマネさんに実演デモした際に言われた一言。
「徘徊したら、カメラもついて行ってくれるの?」
非常に興味深いご発言でした。
現時点では、見守りカメラ用の電源を供給する為に電源コードが紐づいており、追尾する事は不可能です。
しかしお掃除ロボットのようにバッテリー内臓式で、掃除の目的を達したら自動的に充電器に戻る。
見守りカメラが自走式になれば、行けるかも知れません。
技術的にクリアにしなければならないのは、屋外への対策になります。
思い付いたのは、写真にあるようなドローン。
一般的なドローンはほぼカメラも付いております。
スマホ・PC・タブレットで、カメラ搭載ドローンのカメラ映像を見る事はドローンの使い方としてはスタンダードでもあります。
高齢者の徘徊を自動で感知して、ドローンが徘徊の高齢者の後を追尾して
ご家族・関係先にGPS位置情報とリアルタイムの映像を通知する!
実現化したら、最高に使える「認知症老人徘徊感知機器」 になるでしょう。
しかし、クリアしなければならない点が多くあります。
- バッテリー問題(バッテリーの大きさにもよりますが、数分~数十分が一般的)
- 安全性(バッテリー切れの場合、墜落します)
- 法律(航空法改正の為、日時の申請が必要。人口密集地では許可がまず取れない)
- 自動操縦(操縦者が居ないと現時点では技術的に難しい)
- コスト(おいくら万円かかるか、見当もつきません)
認知症老人徘徊感知機器として、現時点で製品化・サービス化するには越えなければならない壁が大き過ぎると思います。
先進技術の大まかな流れは、インターネット・パソコン・携帯電話・デジタルカメラ・GPS等もそうですが 軍事技術 → 民間転用 → 家電製品等一般化 の道を辿ります。
民間仕様のドローンも、軍事技術の無人航空機からの民間転用になります。
民間での使われ方は、ホビー・農薬散布・空中撮影・災害調査・離島への運搬用などに実際に使われております。
発展形として日本の大手警備会社が自動警備システムとしてのドローン機を開発中との事です。
東京オリンピック(2020年)での実用を目指しているようです。
ネット通販大手のAmazon社もドローンでの商品配達をイギリスで実験を開始しました。(米国は現時点で許可出ず)
ピザの配達・アマゾン社の配達が日本国内に於いて、ドローンで行われるようになった時、ドローンを使用した高齢者の徘徊対策が一般的になるかも知れません。
- 徘徊でご高齢者が事件・事故に遭うのを未然に防ぐ!
- 徘徊される理由を知る事にも期待できます。
介護の場は、介護用ロボット・ヘルパーさんを補助するパワードスーツ等先進技術が先んじて活かされる場にもなります。
一番良いのは認知症の解明が進み、特効薬が出来る事とも思います。
介護の基本は人と人ではありますが、介護環境を変えるツール・技術の進化は大いに期待できると思います。
現時点での、介護保険を使った徘徊対策はコチラ
http://www.comf.co.jp/
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